どっちの決議show

今日は全会一致の決議についてですが・・・マイケルの判決が無罪に決まりました。まぁマイケルが有罪になるわけないんですが・・・まぁ、置いておいて


以前の問題より・・・全員一致の決議は無効であるという考え方があります。あなたは何故だと思いますか。800字程度で述べなさい。
これに関して、あるパラドックスがあるのでその紹介をします


Senのリベラルパラドックスと呼ばれるものがあります

この社会に、エロのA君とフェミなBさんがいます。今、一冊のエロ本を読むことが社会的に許されるかどうかについて議論しています。
エロ本をだれが読むかによって、①(A読む、B読まない)②(A読まない、B読む)③(A読まない、B読まない)の3タイプの社会状態が考えられます。
エロのA君は、フェミなBさんがエロ本を読むのを妄想して、②>①>③の順で望ましいと考え、フェミなBさんは、エロのA君に読ませるくらいならば自分が読んだ方がマシだと思い、③>②>①の順に望ましいと考えています。


AとBの選好から、望ましい社会状態を導き出す社会選択関数というものを考えます。望ましい社会選択一つには関数というからには、いくつか満たすべき性質が考えられます。
一つには全会一致の公理が考えられます。つまり、社会の構成員全員がxよりyを望ましいと考えるならば、社会選択関数はxを選んではいけないというルールです。この公理は民主主義の必要条件と解釈することができます。
もう一つ、最小限の自由という公理です。ある人がxよりyが望ましいと考えるならば、社会選択関数によってxが選ばれてはいけないというルールが最低二つ以上存在する、というルールです。この公理は、自由主義の必要条件と解釈することができます。


このとき、もし社会選択関数に、全会一致のルールと、AとBはエロ本を読むか読まないかを決める自由があるというルールが存在するならば、社会選択関数は何も決められなくなります。
社会選択をしようとしても、
自由のルールによって、①>③、③>②
全会一致のルールより②>①
となり、循環を起こしてしますからです。

というわけで、全会一致のルールは自由主義の必要条件と抵触しかねない、という解釈がされます。これがSenのリベラルパラドックスです。

実は上の例、実際にSenが出した例だったりします(某所より抜萃・添削)


二択の場合は議論になると言うよりは、確認作業の意味が強いのでそこまで問題にはしませんが、三択以上の場合はこれにかかるため、いかがなものか?と
経済学というのはややこしいですねぇ。これ読んだだけで眠くなった私には到底無理な学問ですよ。興味がないわけじゃないんですが、専門にするものじゃないなぁと感じました


まぁ、全員が本当の意見を言えるような環境なんてありえないんですよ・・・なんて軽く鬱病の症状を見せてお開き