アブラカタブラ

予定通りレポートとまではいかないかもしれませんがエンジンのことを自分用につれづれなるままに書きます


某社の多目的エンジンをぶっ壊して組み立てる、ということをやってました。今回使用したのは4サイクルエンジンです。吸気・圧縮・膨張・排気というサイクルからなっています
写真の歯車部分の右がカムシャフト。これが排気弁・吸気弁の上下運動を制御します。左がクランクシャフト。ピストンの運動の制御と油の攪拌をします
歯車の大きさから分かるように、カムシャフトが2回転する間にクランクシャフトは1回転します。これはサイクルにおいてピストンは2往復するのに対して、弁はそれぞれ1往復をするからです。カムの出っ張り位置をずらすことで弁の上下動のタイミングをずらしています
またこの写真では確認できませんが、合い点が各ギアにはついています。これは組み立ての際に重要なもので、これがずれると大変なことになります。大変なこととは、膨張過程において弁が両方閉じた状態で点火するわけですが、そのタイミングがずれるとピストンが滑らかに作動せずに燃料・動力などほぼ全てのロスにつながります


点火ですが、ここは電子回路を用いています。はずみ車と呼ばれる部品に永久磁石がとりつけられています。この磁石の働きによって、コイルに電流を流します。このとき別のコイルに高電圧が流れるように組まれていて、点火プラグに電気火花が飛ぶようになっています。このタイミングは一瞬で上記の合い点の必要性につながります


とまぁ重要なのはこの二つくらいであとは空気の取り込みですが、マフラーなどは説明割愛
実際に組む際の注意点は火気厳禁とかは当然ですが、締め付けトルクを締めこむ順番が対角線上であること、合い点、オイルが電子回路にかからないこと、キルスイッチ(火花制御のスイッチ)の動作確認です
それで完成品がこちら!と行きたかったんですが、取り忘れた罠。まぁ、全く問題なく動いたのでよかったです


明日は、徹夜でお遊びなのでその感想戦なんかをまた一日遅れで(えー